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掲載:2021年3月11日 (木)
東日本大震災から10年に寄せて
2011年3月11日に発生した東日本大震災。あれから10年が経過しました。震災は、たくさんの悲しみを生み、10年が経過した今でも癒えることのない方々が大勢います。
私たちは、未曽有の大災害を前にして、労働組合として「何ができるのか」「何をすべきなのか」と自問自答を繰り返しながら、この10年間を歩んできました。
10年前のあの日、刻々と伝えられる被災状況を前に、一人ひとりがつながって支え合うという労働組合の存在意義すら忘れて、呆然としていたことを思い出します。

発災から暫くすると、宮城県仙台市の郊外にある温泉街が震災の影響を受け、苦境に立っているとの情報が伝えられました。その夏の定期全国大会をその温泉街の旅館で開催しました。翌日には、仙台空港付近の浜辺にて地元の方々が大切に育てていた「ハマボウフウ」の植栽地を整備するボランティア活動を行いました。
この取り組みから、KDDI労働組合は被災地に寄り添うことを活動方針の一つに掲げ、以降、10年にわたって取り組みを続けてきました。「がんばろう!東北応援ツアー」「ボランティア支援金制度」「復興応援!宿泊補助制度」などの取り組みを企画し、一人ひとりの組合員の皆さんの力を借りながら、被災地に寄り添ってきました。

この10年間は「風化」と「風評」という二つの「風」に抗する闘いでもありました。あの日から、1年、2年、3年…と時間の経過とともに震災の記憶が徐々に薄れていくことに無念さと寂しさを感じ、時間の経過に応じた被災地の実相に触れてもらい、記憶に留めてもらうため、多くの組合員に被災地へ足を運び続けてもらいました。
10年間の取り組みを通じて、被災地は、着実に「被災地」ではなくなりつつあると確信しています。震災で被災した過去を背負いながらも、一歩ずつ前進している現地の皆さんの逞しさに、私たち自身が励まされてきたように感じています。

10年は節目のようであって、単なる時間の通過点にしか過ぎません。今日も、この瞬間も、現地では昨日と同じように時間が流れ、明日がやってきます。同じ空の下で、同じ瞬間を生きている者として、これからも現地の方々の息遣いを感じながら、今できることを一生懸命に、私たちの取り組みを続けていきます。
お亡くなりになられた多くの方々が安らかに眠り続けてくださいますように。
困難な状況から立ち上がり、今を生きている方々へ心からの敬意とエールをお送りします。
2021年3月11日
KDDI労働組合
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